このテロを主導した国際テロ組織アルカイダは、指導者オサマ・ビンラディンの消息こそ不明ながら、いまだにイスラムの名の下にテロ活動を続けています。この事件が5年目を迎えるに当たり、イスラム宗教界はどのような反応しているのか知ろうと、本日のニュースを軽くググって見ましたが、残念ながらそれらしいものは全く見当たりませんでした。せいぜい見つかったのは個人的な見解を記載したこのニュースくらいです。
訪米中のイラン前大統領が演説 同時テロ非難(CNN Japan)
(以下引用)
マサチューセッツ州ケンブリッジ(AP) 米国を訪れているイランのハタミ前大統領は9日、当地のハーバード大学で演説した。11日が5周年となる米同時多発テロについて、「私はあの蛮行をいち早く非難した」と強調。一方、イスラエル軍との衝突が続くレバノンの民兵組織ヒズボラについては「イスラエルの植民地政策への抵抗勢力」として擁護した。
演説会場には人権団体の運動家や学生ら約200人が集結し、ハタミ政権下でのデモ鎮圧などに抗議。会場周辺には厳重な警備が敷かれた。
ハタミ氏は30分間の演説の中で、「民主主義への支持」を強調したが、一方では「米国の政治家は第2次世界大戦以来、世界を支配することに夢中になっている」と、対米批判ものぞかせた。
同時テロの首謀者とされる国際テロ組織アルカイダ指導者、オサマ・ビンラディンについて問われると、ハタミ氏は「かれには2つの問題がある」とし、「1つは犯罪行為そのものだが、もう1つはそれらをイスラムの名の下に実行していることだ」と述べた。
ハタミ氏は、今月初めから2週間の予定で米国を訪問している。
(引用以上)
本当にイスラム宗教界が沈黙しているのか、日本の報道機関が無能なせいでニュースになっていないのかは分かりませんが、もし前者であると仮定すれば、実に無責任な反応と思います。約3000名もの一般市民の命を奪う行為は、現代の大虐殺行為といっても過言ではありません。それがイスラムの名の下に行われているにも関わらず、宗教界がスルーしているのであれば認めたも同然であり、このままでは歴史上『イスラム教徒による米国市民無差別虐殺』として記録されても仕方ないでしょう。
アルカイダは今もイスラムの名の下に活動し続けています。にもかかわらず、宗教界から一致した非難声明さえ出ないのでしょうか。テロ組織がいまだ活動している以上、毎年この時期には、テロ組織への非難声明とイスラムはテロとは永遠に無縁であることの宣言、テロに対しては断固たる処罰を行うことの宣言し続けることが必要ではないでしょうか。また世界に対しイスラム本来の姿を理解してもらうための地道な情宣活動も怠ってはならないと思います。今、宗教の名の下に行われている凶悪なテロといえばイスラム関係くらいです。このことを真摯に受け止めなければならないと思います。
世界3大宗教の中で、イスラム以外も過去には宗教の名の下に戦争した例はないわけではありません。しかし現代ではそれを反省して(?)宗教の名の下に戦争など起こすことは無くなっているように思います。ということは他宗教よりイスラムは100年以上遅れているといわれても仕方ないでしょう。イスラム宗教界に通じるかどうかは知りませんが、これは明らかにそそがねばならない『恥』というものです。

